北IT技術者、外貨荒稼ぎ➁

IT規制

北に不正輸出、複数の外国人が関与!

北朝鮮が、核ミサイル開発

の費用などを調達するため、

経済制裁を、かいくぐって

外貨稼ぎを活発化させてい

る。

 

中でも、

「稼ぎ頭」

と言えるのが、

IT技術者たちである。

 

大阪府警は、

北朝鮮に衣料品を不正輸出

したとして、外為法違反容

疑で、日本在住者の男(85)

を書類送検した。

 

ところが、衣料品の購入費

には、数名の北朝鮮のIT技

術者が稼いだ外貨が使用さ

れていたことが判明した。

 

日本在住者に成りすました

北朝鮮のIT技術者が稼いだ

外貨で、日本メーカーの衣

品を調達し、北朝鮮に不

輸出した、

とされる事件で、複数の外

国人が中国から北朝鮮への

荷物の持ち込みに協力した

ことが、捜査関係者から

分かった。

 

府警によると、書類送検

された男は、かつて北朝

鮮で水産加工会社を営

でおり、

「貿易再開を見据えた北

 との関係維持が目的だ

 った」

と供述している。

 

捜査関係者によると、

男は北朝鮮と接する

「中国・吉林省」

在住の複数の中国人

協力者に荷物を発送

し、協力者が北朝鮮

に持ち込む手口で

「40~50回不正輸

 出をした」

と説明した。

 

書類送検容疑は、

令和元年12月5日~

7日、経済産業相

許可を受けず、日本

メーカーの下着など

衣料品約200点

=(45万円相当)

国際スピード郵便

=(EMS)

使い、

中国経由で北朝鮮

輸出した、

とのことである。

 

府警は、起訴を求

る、

「厳重処分」

の意見を付けた。

 

そもそも、男に衣料

を注文したのは、

北朝鮮の経済特区

「羅津」

区域にある貿易事業

である。

 

北朝鮮のIT技術者が

阪府在住のモンゴ

ル人女性名義のIDを

使って、稼いだ外貨

が、衣料品の購入に

充てられてた。

 

府警は、貿易事業者が

IT技術者を雇用、管理

していた可能性もある、

と考え、調査している

 

北IT技術者の実態

国連安全保障理事会に

よると、

北朝鮮のIT技術者は、

北朝鮮国内だでな

く、中国やロシ

ど海外に、

3千~1万人

いる、

と言われている。

 

IT技術者は、

身分証明書を偽造し、

業が不特定多数

を発注する、

「クラウド ソーシ

 ング サイト」

に登録し、

アプリやソフトウェア

開発を相場より安価で

請け負っている、

という。

 

その安さは、業界内で

は、魅力がある、

とのことである。

 

北朝鮮事情に詳しい

韓国関係者よれば、

米国人のフリーラン

スのIT技術者に業務

を委託すれば、

時給約100ドル

かかるのに対し

北朝鮮のIT技術者は、

時給20~80ドル

で済む、

と言われている。

 

そんな北IT技術者

ではあるが、

「睡眠時間以外は、

 ほぼ一日中、

 かされているこ

 ともある」

と本音を漏らす。

 

とは言え、北朝鮮の

IT技術者は、どのよ

にして身分を偽装

しているのか?

 

国際問題アナリスト

で、元国連専門家

パネル委員のF氏は、

「協力者から名義貸

 しを受けるケース

 のほか、

 ビジネス向けSNS

 で他国の実在する

 人のアカウントを

 乗っ取るケースが

 ある」

と指摘する。

 

残念なことに、日本国

内も複数の協者がいる

らしい。

 

F氏によると、北朝鮮は

近年、IT技術者が得た

内部情報をもとにハッカ

ー部隊によるサイバー攻

も展開し、

IT技術者との二本柱で

「外貨獲得部隊」

として活動していると

考えられる。

 

国連安保理は、今年3月、

北朝鮮は外貨収入の約

50%をサイバー攻撃に

よって獲得していると

指摘し、

ハッカー集団が、各地で

暗躍し、号資産関連の

企業にサイバー攻撃を仕

掛けている、

とした。

 

2017年~23年、北朝鮮

が関与したサイバー攻撃

で、

30億ドル、

=(約4500億円)

を得た疑いがあるとして

警鐘を鳴らす。

 

北朝鮮IT技術者の暗躍は、

企業側にとって、技術流

出も懸念される。

 

警察署も今年3月、北朝鮮

IT技術者の特徴をまとめ、

日本国内の企業や団体向け

の注意喚起文書を公表した。

 

F氏は、

「企業や行政側は、北朝鮮

 のIT技術者が入り込んで

 いるケースも考えられる。

 それ故、

 更なる啓発が必要だ」

と話す。

 

北獲得?FX取引利益の行方

外国為替証拠金取引(FX)

口座を不正に開設したと

して、静岡県警は、私電磁

的記録不正作出容疑で住所、

職業不詳の男性(51)と横浜

市緑区の男性会社役員(35)

を書類送検した。

 

ロシアにいる北朝鮮IT技術

とみられる人物から男性

が指示を受けており、

FX取引で得た利益は北朝鮮

側にも渡ったという。

 

県警は、

北朝鮮の外貨獲得工作

と判断して調査中であ

る。

 

書類送検容疑は、

令和3年1月、北朝鮮IT

技術者とみられる人物

と共謀し、証券会社が

約款で禁止する

「自動売買システム」

を使用してFX取引をす

る意図を隠し、不正に

口座を開設したとして

いる。

 

送検された2人は

「約款で使用が禁止

 されているとは知

 らなかった」

 と供述している。

 

<北朝鮮IT技術者の特徴>

➀アカウント名義と

 報酬、受け取り口

 座の名義が不一致。

 

②不自然な日本語を

 使う。

 

③テレビ会議形式の

 打ち合わせに応じ

 ない。

 

④一般の相場より安

 価な報酬で請け負

 う。

 

<データと資料>

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